はじめに
私は、2023年度の仙台弁護士会会長に就任した野呂圭(のろけい)と申します。
市民の皆様にとって弁護士・弁護士会が身近になれるように、そして弁護士会の活動に注目してもらえるように一年間取り組みますので、よろしくお願い申し上げます。
仙台弁護士会とは
「仙台弁護士会」は、宮城県内に事務所を置く494名の弁護士が所属しています。仙台地方裁判所本庁管内に事務所を置く弁護士が最も多く453名おりますが、石巻支部管内に12名、古川支部管内に11名、気仙沼支部管内に7名、登米支部管内に3名、大河原支部管内に8名の弁護士がおります。女性弁護士は76名です(人数はいずれも2023年4月1日時点です)。弁護士は、必ず弁護士会に登録しなければなりませんので、宮城県内の弁護士全員が仙台弁護士会に登録しています。
仙台弁護士会の活動
弁護士法第1条は「弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする。」と定めています。そのため、仙台弁護士会は様々な人権擁護活動を活発に行っています。
1.憲法の理念や人権を守るための活動
例えば、憲法の理念を守り活かすために、意見を表明したり、市民講座を開催したり、街頭でのアピールを行ったりしています。また、人権侵害の被害を訴える方から人権救済の申立てを受けて、会内委員会の一つである人権擁護委員会を中心に、調査の上、事実を認定し、救済のための警告や勧告を発するという活動もしています。
その他にも、社会的には弱い立場に置かれている人々(刑事事件の被疑者・被告人、犯罪被害者、消費者、子ども、高齢者、障がい者、被災者等)の人権を守るために、意見を表明したり、提言を行ったりしています。
東日本大震災・福島第一原子力発電所事故を忘れてはならず、宮城県、東北、日本、そして全世界の市民の平和的生存権が確保されるよう活動していきます。
2.法律相談の活動
法律が関係する問題など、弁護士との相談が必要と思われましたら、どうぞ気楽にご相談ください。
宮城県内には、仙台市の会館内にある法律相談センターの他、5箇所(古川、気仙沼、 登米、大河原、石巻)に支部センターがあり、皆様の相談に乗っています。原則30分5500円の有料相談にはなりますが、個人の方で一定額以下の収入、財産であるという条件を満たす場合、法テラスの援助を利用した無料相談を受けられる場合がありますので、お問い合わせください。
夜間や土日の面談相談も一部で行っています。皆様のご都合に合わせてご利用ください。
さらに、専門相談窓口(借金問題、子ども、高齢者、障がい者、犯罪被害者、DV・ストーカー被害者など)を設けたり、無料の電話相談(子ども、高齢者、犯罪被害者)を行っております。詳しくは、「弁護士に相談する」のタブから各種バナーをクリックしてお読みください。
3.その他の活動
紛争解決の支援制度として、①弁護士が仲裁人となって和解をあっせんする紛争解決支援センター(ADR)、②交通事故トラブルの解決を目指す交通事故無料示談あっせん、③弁護士と建築士が相談やあっせん等の対応をする住宅紛争審査会を設け、トラブルの解決に取り組んでおります。
弁護士が出張して講義を行う出前講座も承っております。消費者教育、法教育、いじめ・児童虐待問題、働く者の権利、憲法と人権の問題、セクハラ・パワハラ等の各種の出前講座に対応可能です。スペシャリストを講師としてご紹介します。
市民窓口を設けて、会員の対応等についてお困りの場合は、お話をお聞きし解決する努力をしています。
おわりに
2023年度の仙台弁護士会の役員(執行部)のメンバーは以下のとおりです。皆様、どうぞよろしくお願いします。
役職 |
氏名 |
会長 |
野呂 圭(のろ けい) |
常議員会議長 |
藤田 祐子 (ふじた ゆうこ) |
副会長 |
佐藤 由麻 (さとう ゆま) |
副会長 |
安西 文衞 (あんざい ふみえ) |
副会長 |
大泉 力也 (おおいずみ りきや) |
副会長 |
佐藤 康浩 (さとう やすひろ) |
庶務委員長 |
中野 竜河 (なかの りゅうが) |
副庶務委員長 |
金成 有祐 (かなり ゆうすけ) |
副庶務委員長 |
渡部 雄介 (わたなべ ゆうすけ) |