法律相談センターではトラブルに遭われた方からのご依頼に基づき、弁護士の紹介を行っております。
この制度は、弁護士に事件を依頼したくても、知り合いの弁護士がいないため、依頼できないという方の為の利度です。
もちろん相談した結果、弁護士に事件を委任する意思を失ったという場合には、その旨を告げていただければ、事件を委任することにはなりません。
ですから、事件を依頼したい知っている弁護士がいなくて困っているという方は、お気軽に制度をご利用していただければと思っています。
ただし、紹介された弁護士と皆さんとの話し合いの結果、信頼関係が築けなかったり、事件の処理方針について合意できないなどの事情があった場合には、弁護士の方で受任をお断りすることもありますのでご了承ください。
※この弁護士紹介業務は、仙台高等裁判所近くの法律相談センター本部に来所された方を対象にしております。
仙台弁護士会法律相談センター
Tel:022-223-2383まで
平成16年3月31日をもって、弁護士報酬に関する各弁護士会の基準が廃止されます。
平成16年4月からは、各弁護士が自主的に報酬基準を定める義務を負うことになります。
従いまして、弁護士費用については、相談される各弁護士に、直接ご確認願います。
おおよその目安については、日弁連がまとめた報酬アンケートをご参照下さい。詳しくはこちら。
不法なことや倫理に反すること以外は相談や依頼できないことはない
後輩: 先輩、実は友人に100万円ほどお金を貸してくれと頼まれているんですが、返してもらえるか少し心配で困っているんです。 確実に返してもらえるなら貸してもいいと思っているんですが…。 どうしたらいいと思いますか。
先輩: それは、弁護士に相談して、担保を取ったり,公正証書を作成してもらったりするといいんじゃないかな。
後輩: えっ、弁護士には、裁判や事件になってなくても相談や依頼をできるんですか。
先輩: 弁護士は裁判等でトラブルを解決するのが主な仕事だけど、契約書のチェック等事前の相談でトラブルを予防するような仕事もやっているんだよ。 実は私も、士地を貸す際にしっかりした契約書を知り合いの弁護士に作成してもらっていたおかげで、その土地を返してもらうときにスムーズにいって助かったことがあるんだ。
後輩: 弁護士には何でも相談や依頼できるんですか。
先輩: 売掛金の回収、家賃を滞納している借家人の立ち退き、離婚、相続、隣との境界問題、いろいろな契約書の作成等、なんでもOKと聞いているよ。
後輩: 私にお金を貸してくれと言ってきている友人は、何社かのサラ金から高い利息で借金をしてしまってその返済に困っているようなんですが、そういう相談にも応じてもらえるんですか。
先輩: 弁護士はお金は貸してくれないけど、借金に困った人が再出発するための知恵は貸してくれるから、早めに弁護士に相談した方がいいと思うよ。 もちろん、大麻を密輸して借金の返済資金を作るような不法なこととかは駄目だけどね。
早めの相談がトラブルを早く・安く解決する秘訣
後輩: 早めに弁護士に相談させた方がいいですか。
先輩: 弁護士に相談するのは、病気になったときに医者に行くのと一緒で、早いに越したことはないんだ。
病気は、軽い早いうちに医者に行けば簡単な治療で費用もあまりかからず治るけど、放っておいて重くなってからでは、成功するかどうか分からない大手術で費用もかかるということになるよね。
トラブルも、小さいうちに弁護士に行けば相談料程度で費用もあまりかからず解決するけど、大きくなってからでは、難しい法的手続を行うことになり費用もかかってしまうし、解決まで時間もかかってしまうことになるわけさ。
君の友人の問題も、早めに弁護士に相談して借金を整理してもらった方が、君がお金を貸すことよりも本人のためになると思うなー。
知り合いの紹介がよいが、心当たりがなければ弁護士会に相談を
後輩: 分かりました。友人に弁護士への相談を勧めたいと思います。 あっ、でも弁護士は全く知らないのですが、どうしたらよいでしようか。
先輩: 職業別電話帳で探してみるという手もあるけれど、弁護士を知っている人に紹介してもらう方が、どんな弁護士なのか事前にわかってよいだろうね。 私が相談したことがある弁護上は、借金の整理も何件もやっていると聞いているし、話も丁寧に聞いてくれる良い弁護士だと思うので紹介してあげようか。
後輩: ぜひお願いします。でも、弁護士を知っている知り合いもいない人は、どうやって弁護士を見つければいいのでしようね。
先輩: 各県にある弁護士会、相談センターで弁護士を紹介してくれると聞いているから、弁護士会に相談すればいいんだよ。
電話予約の上で訪問し、費用等も率直に聞くこと
後輩: 弁護士に相談や依頼に行く際に注意することはありますか。
先輩: まず、電話で相談に応じてもらえる時間を予約していくことだね。
弁護士は裁判所に行っていたりして事務所にいないことも多いからね。
それから、電話した際に簡単に相談の内容を話して、準備していった方がよいものを聞いておいた方がいいね。
後輩: 相談をする際に注意することはありますか。
先輩: 弁護士には、自分に不利なことも恥ずかしいことも隠さずに話すことだね。隠されたことが後から出てくると、解決策が初めからやり直しということもあるようなんだ。それから、解決までの時間や費用も率直に聞き、納得した上で依頼することだね。
後輩: わかりました。でも、いろいろと率直に話を聞いたところ、それくらいの費用がかかって勝てる見込みも少ないのなら裁判はやめようと思ったり、どうもこの弁護士とは気が合わないと思ったりしたらどうすればいいんですか。
先輩: そういう場合は、相談料、だいたい30分5,000円から10,000円くらいなんだけれど、それを払って相談のみで終わりにすればいいんだよ。
日本司法支援センター(法テラス)で費用立て替えの相談を
後輩: 相談に行った弁護土に依頼したんですけど、生活が苦しくて費用が準備できない場合はどうすればいいんですか。
先輩: そのような場合は、日本司法支援センター(法テラス)の民事法律扶助という制度があって費用の立て替えなどを行ってくれると聞いたことがあるから、日本司法支援センター(法テラス)に相談してみればいいと思うよ。
後輩: 先輩、いろいろアドバイスありがとうございました。おかげで,友人にお金を貸して妻にいやな顔をされずに済みます。さっそく友人と連絡をとって弁護士のところに相談に行かせたいと思いますので、先輩が以前相談した弁護士のご紹介よろしくお願いします。